パーキンソン病やパーキンソン症候群の方のケアは、近年大きく変化してきています。
現在では、関節を大きく動かす運動や、有酸素運動、筋力トレーニングなどを積極的に取り入れ、身体機能の維持や改善を目指す理学療法が重視されています。この考え方はとても重要であり、多くの方にとって大きな助けとなっています。
しかし、訪問の現場では、すべての方が同じ方法で良い結果を得られるわけではありません。
すくみ足によって歩き始めが難しい方。
筋固縮によって身体がこわばり、思うように動けない方。
転倒への不安から外出を控えるようになった方。
また、姿勢の変化や動作の緩慢さ、疲れやすさなど、症状の現れ方やお困りごとは一人ひとり異なります。
だからこそ、決められた一つの方法を当てはめるのではなく、その方の身体の状態や生活環境、その日の体調に合わせたオーダーメイドのケアが大切であると私は考えています。
訪問マッサージ・はり・きゅうでは、筋肉の緊張を和らげ、身体を動かしやすい状態へ整えることで、日常生活を送りやすくするお手伝いをしています。
お一人おひとりの身体の状態や生活環境に寄り添い、その方に合ったケアを積み重ねていくことを大切にしています。
そして、パーキンソン病・パーキンソン症候群のケアにおいて、私が最も大切だと感じているのが、多職種連携です。
主治医、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネージャーなど、それぞれの専門職が持つ知識や経験を活かしながら、ご利用者様にとって最善の方法を一緒に考えていくことが大切です。
私たち訪問マッサージ・はり・きゅうに携わる者は、現在、多職種連携の中心的な職種として位置づけられているわけではありません。
しかし、定期的な訪問を通じて、ご利用者様の身体状態の変化や日常生活での困りごと、小さな変化に気づく機会が多くあります。
そのため、必要に応じて主治医や看護師、ケアマネージャーをはじめとする関係職種へご報告や情報共有を行い、ご利用者様が安心して生活を続けられるよう支援していきたいと考えています。
療法が移り変わる時代だからこそ、一つの考え方にこだわるのではなく、これまで培われてきた経験と新しい知見を組み合わせながら、その方に合ったケアを提供していくことが大切ではないでしょうか。
これからも訪問マッサージ・はり・きゅうを通じて、ご本人、ご家族、そして地域の医療・介護職の皆様と連携しながら、お一人おひとりに寄り添った支援を続けてまいります。
