――支える方の身体も、大切にしていただきたい――
訪問施術でご自宅へ伺っていると、ご利用者様だけでなく、介護をされているご家族のお身体の状態が気になることがあります。
「最近、肩や腰がつらくて……」
「夜も何度か起きるので、なかなか疲れが取れません」
そうお話しされながらも、ご家族はご自身のことを後回しにして、日々の介護を続けていらっしゃることも少なくありません。
介護では、起き上がりや立ち上がりの介助、移乗、着替え、排泄など、日常生活のさまざまな場面で身体を使います。
同じ姿勢が続いたり、中腰になることが多かったりすることで、首や肩、背中、腰などに負担が積み重なっていくこともあります。
また、身体の負担だけではありません。
「今日は大丈夫だろうか」
「夜は眠ってくれるだろうか」
そんな心配が続き、なかなか気持ちまで休まらないという方もいらっしゃいます。
私自身、母の介護を経験したことから、そのお気持ちもよく分かります。
介護をしていると、
「自分のことは後回し」
と考えてしまうことも多いように感じます。
しかし、ご利用者様を支えるためには、介護をされているご家族ご自身のお身体も大切にしていただきたいと思っています。
介護は短期間で終わるものとは限りません。
だからこそ、無理を続けるよりも、少し身体を休めたり、疲れをため込まない工夫をしたりすることが、長く介護を続けていくためにも大切ではないでしょうか。
お忙しい中でも、30分から1時間ほどのお時間を割いて、ご自身の身体のケアを希望される介護者の方も少なくありません。
マッサージやはり・きゅうによって身体を整える時間を持つこと。
そして時には、ご自身の今の状況や日々感じていることを、誰かに話すこと。
私どもには守秘義務がありますので、施術中も安心してお話しいただければと思います。
それだけでも、少し身体や気持ちが休まる時間になることがあります。
介護をされている方には、
「介護する自分自身の身体も大切にしてほしい。」
ということを、忘れないでいただきたいと思っています。
訪問施術だからこそ、ご利用者様の施術だけでなく、ご家族のお身体についても、ご自宅でお気軽にご相談いただけます。
マッサージ・はり・きゅうを通して、介護をされているご家族が少しでも身体を休め、また日々の生活へ戻っていくためのお手伝いができればと思っています。